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車種適合【Z1/Z2】’72-’75

’72年秋から北米、欧州で販売開始となった初代Z1。
ZとはZAPPER（ザッパー）、「ZAP」から派生したもので「風切音」を意味する。
903cc、空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒という超スペックで登場し、当時の最強・最速となった。正式名称である「カワサキ・900 Super4」よりも型式名「Z1」の呼称が広く認知されている。スタイルはネイキッド。

Z2は日本国内の排気量自主規制をクリアするため、Z1のボア×ストロークを縮小して販売された日本モデルである。単なるボアダウンによる排気量の縮小だけではなく、専用のクランクを使いショートストローク化されたエンジンを搭載している。
正式名称は「750RS」。「Z2」もしくは「RS」と呼称されることが多い。

初期型(Z1/Z2) ’72-’73
黒色のエンジン、外装は通称「火の玉」と「イエローボール」

《キャンディートーンブラウン》

《キャンディートーンイエローグリーン》

Z1/Z2A ’74
外装は細いラインの入った通称「タイガー」。エンジンはZ1はシルバー、Z2は黒。

《キャンディトーンオレンジ》

《キャンディトーンイエロー》

Z1B/Z2A後期型 ’75
外装はキャンディー色の「玉虫」。エンジンはZ1はシルバー、Z2は黒。
シールチェーン採用に伴いDチェーン給油機構の廃止。

《キャンディートーンスカイブルー》

《キャンディートーンスーパーレッド》

車種適合【KZ900/Z750A4/A5】’76

(K)Z900 ’76
Z1の弱点を克服した、最後のモデル。
この型から北米向けのみ、車名の頭にKがついてKZに。車名がZ900となった4型は、フューエルタンクの形状が変わった他、キャブレターの変更、スリーヒューズシステムによる電気系の保護、エアクリーナーボックスの変更に伴いサイドカバー形状の変更、サイドカバーエンブレムが(K)Z900へ。マフラーは外観は同じながら内部構造の変更により静穏化。フロントブレーキは欧州仕様のみWディスク化の強化を受けた。

Z750A4/A5 ’76
Z1がZ900になったことに伴い、Z2もZ750Fourに。
内容はZ900に準じた仕様となっている。Z1同様、Z2の最後のモデルである。
A5～はメーターが180km/h表示となり、スピードリミッターも装着。安全面を考慮したセーフティスターターシステムも導入された。

車種適合【KZ1000A1/A2/Z750D1】’77-’78

(K)Z1000A1/A2 ’77-’78
フレームも強化し、初のフルモデルチェンジとなったZ1000。
エンジンの基本設計は同じだがボアアップ、クランクシャフト・クランクケースの強化などのブラッシュアップが施された。Zの特徴とされていた4本マフラーが2本マフラーになった点や、リアブレーキのディスク化などが外観上の大きな変化。

Z750D1 ’77
前モデルとは型式名も変わり、D1となった5型はキャスター角の変更、スイングアームピポット部にニードルベアリングを採用。リアブレーキのディスク化、細かい点ではブレーキのマスターシリンダー、フロントキャリパーの位置変更なども。

《ブラック》	《レッド》
《グリーン》

車種適合【Z1R】’78-’80

’70年代の曲線のZから、’80年代のFXなど直線のZへ。
橋渡しをしたのがZ1Rと言える。

Z1R(Z1000D1) ’78
Z1000をベースに、以後のZシリーズのスタイリングに大きな影響を与えた。
カフェレーサーのフォルムを持つスーパースポーツであるZ1R。デザイン優先のためフューエルタンクは13ℓ、ヨーロピアンバイクに見られるスリムで軽快なスタイルが与えられた。
直線を基調とする角張ったフォルムは、国産初のビキニカウルを標準装備。

Z1R-Ⅱ(Z1000D2/D3) ’79-’80
ベース車両をZ1000MK-Ⅱに変更し、モデルチェンジを行ったZ1R。
燃料タンクは13ℓから20ℓになり実用性が上がった。D1で採用したF18インチホイールもベース車両のMK-Ⅱに順じ、19インチになる。

車種適合【Z1000MK2/Z750FX-1】’79-’80

Z1000MKⅡ(Z1000A3/4) ’79-’80
Z1直系最後のモデル。
角型デザインの外装とキャストホイールが備わり、エキゾーストシステムも2本出しとなった。A3Aは排気ガス対策モデル。A4はマイナーチェンジだが、リアマスターシリンダー周辺部品が変わっており、パーツ選択は要注意。フロント周りとしてはヘッドライト下にエンブレムがつく。北米仕様は法改正により計器が85mph(140km/h表示)にされた。スクエアでシャープなスタイルは未だに人気が高い。

Z750FX-1(Z750D2/3) ’79-’80
Z2直系最後のモデル。Z1000MK-Ⅱの750cc版国内仕様はFXの名が与えられた。
MK-Ⅱと共通コンセプトとなっており、直線イメージを強調したスタイルとなった。
FX-Ⅱ～はベース車を650にし、軽量コンパクトに。

《ルミナスダークレッド》

《ルミナスネイビーブルー》